binaria箱根打ち上げ旅行記 (永尾ヨシヒサ視点)
5月23日、
自分はzepp tokyoにいました。ベルちゃん、なぎちゃんがライブに出演するのを応援に行ったからです。ライブが終わって、久々に再会した他出演者の方々と挨拶を交わし、2人と共に帰る途中こう告げられました、
「永尾さん、明後日お休みですか? 打ち上げの旅行に行きましょう~♪」
「アシタハ、リョコウ ダッケ・・・?」
急にそう告げられたので、自分の脳みそがまだ旅行にいく空気になってません...。そしてこの時点でまだどこへ行くかも決まっていません...。決まっているのは「旅行に行く」ということのみ!これだけ絶対!
仕事を終え帰宅してから、夜にチャットでベルちゃんなぎちゃんと行き先や宿をあーだこーだ言いながら選定。当初は那須塩原の辺りも候補に入っていたりしましたが、現実的な距離を考えて箱根へ決定しました。新宿から1時間半で行けますからね。
しかしこの時点で旅行へ行く当日の朝4時過ぎ...。電車の指定席券を予約する人と宿を手配する人に分かれて、終わったらとにかく少し休もうと、集合時間を決めて軽いスイミンをとります。
5月25日、
行き先が決まった数時間後、我々は新宿におりました。手には軽い荷物、お弁当(肉)。そしてロマンスカーです!!!イエス!イエス!

Twitterでなんとなく見ていらした方もいらっしゃると思いますが、最後尾展望車の最前列(最後列?)がとれたので景色を楽しみながら向かう事が出来ました。新宿から1時間半もあるから少し寝ながら行こうかとも思っていたのですが、思ったよりもテンションが上がっていたり、案外すぐ着いちゃったりで寝る暇なんか無かったです。



箱根湯本に到着。今年5月後半の天候を覚えている方も多いと思いますが、あの頃は結構な量の雨が頻繁に降っていました。実はこの旅行に行った日も、前日の天気予報では良い天気になるとは言われていなかったのですが、この2日間binariaは奇跡的に天候に恵まれます。

まずお世話になる旅館に荷物を置かせてもらい、それから箱根探訪! 下の写真は泊まった旅館周辺の写真です。前日雨だったのか、山道が結構濡れて滑りやすくなってはいましたが、とても気持ちの良い空間を堪能させてもらえました。
(写真左下は不思議な椅子(真中下)に興味を示すなぎちゃんベルちゃん)






箱根に来たら大涌谷を見ないわけにはいきませぬ。というわけで箱根登山電車に乗りひたすら上を目指します。それにしてもスイッチバック式の箱根登山電車はやっぱり良いものです。小涌谷駅~強羅駅間のカーブで軋むあの音の素晴らしさとか! いや~良いですね、ひたすらに良いです。

途中、強羅駅でピンバッチ、早雲山駅で記念メダルを買いました(駅名うろ覚え...)。これは、先日のUSTで抽選したプレゼントになったものです。特に記念メダルは文字を打刻できる機械を通せるので、失敗しないようにかなり時間をかけて入力しました。
(下の写真は、メダルの文字入力を一生懸命に担うベルちゃん)

早雲山駅~大涌谷駅間はロープウェイ...。この時まですっかり忘れていました、自分が高いところ苦手だということを。...あそこね、谷間なんですよ。その谷間にロープウェイかけてるから、そんなの揺れるに決まってるじゃないっすか。おまけにスゴイ風だったし。自分はビビリまくっているのに、反面ぜんぜん大丈夫な他3人。なぜ高所で揺れる物体の中をそんなに楽しめるのかと...。

大涌谷は寒かった。考えたら当たり前で、すでに結構高いところまで上がってきてますからね。おまけに風も強い。ふもとの箱根湯本ではTシャツで大丈夫な気候だったけど、やっぱり山をナメちゃいかんですね。なぎちゃんはかなり涼しげな格好だったけど、実は寒かったに違いない。山の上から吹き降りてくる雲(ガス?)が迫力ありました。



衝撃的なことは突然やってくる。寒い寒いとか文句言いながらヘラヘラしてると、そこになんと信じられない光景が!!
「えっ!? あれは、なんの動物だっけ・・・?」
最初ネコが何匹もピョンピョンと崖側の柵の下から出てきてたんです。「なんだ?なんだ?」自分の視点からは何でネコが湧き出てくるのかよくわからなかったけど、きっと誰かが餌でもやってるんだと思ってそれを見に行こうとしました。「よしよし、箱根のネコを触ってやろう」と思って近寄ろうとしたとき、車のかげから現われたのはなんとイノシシ!今冷静に考えるとあれはイノシシ。だけど現場でいきなりそれを見てもイノシシだと認識するのにちょっと時間がかかります。最初の一瞬は大きな犬だと思ったくらいでした。
ああいう時って逃げようとかどうとかじゃなく、ただただ呆然と見ちゃうんですよね。しかしそんな中冷静にカメラを構える者が一人!xaiちゃんです!なんで彼女があの時冷静にシャッターを押せていたのかは今も謎とされていますが、きっと彼女の中の何かジャーナリスト精神のようなものがそうさせたのでしょう。その写真を皆さんにもご覧いただきたいと思います。(クリックで拡大)

イノシシと対峙するネコさんたち。完全にガンをくれあっておりますね。ここは観光地とはいえ、やっぱり自然の山の中なんですな。大涌谷おそるべし。xaiちゃんおそるべし。 しかし一番凄いのは、慣れた手つきでイノシシを追っ払うお店のおばちゃんなのでした。「箱根では日常茶飯事だぜ!」地元のおばちゃんおそるべしでした。
稀な体験もでき大涌谷を堪能したので、その後は山を下りて少し戻り富士屋ホテルのラウンジでコーヒーを飲んで一息いれました。さすがの老舗富士屋ホテル、建築物として異様な魅力をにじみ出しておりました。建物の大半はおそらく今も木造なのでしょうか、ちょっと館内を歩かせてもらいましたが、ところどころで良い感じに木の軋む良い音がしました。



のんびりしてたら泊まる宿の夕食に間に合わない、ということで地元のタクシーをつかまえて移動する事になったんですが、その時のタクシーの運転手さんがまたただ者じゃなかった。昔はこの箱根の坂でよく車が燃えていたとか、そんなのならまだ普通だけど、なんでも親戚に政府の方がいて子供の時に宮内庁だかに遊びに行っていたことがあるとかないとか...。具体的な有名政治家の名前も出てきていたのですが、ここではとてもとても書けないようなお話を聞かせてくださいました。おそるべし箱根です。
旅館に着き夕食。ひとりは魚介類NGですよ、と告げていたはずなのにストイックにお魚を持ってき続ける旅館の配膳係りの人...。アドリブきかせて別の料理を持って来てくれる事もなかったのはちょっと残念でしたが、食事の内容は良かったです。というより、日頃もやしとかばかり食べてる自分にとっては結構何食べてもご馳走なんですけどね。しかし、山の中に旅行に来たのにこういう旅館ではたいてい海の魚が出てくるということにいつも疑問を感じてしまいます。山に来たからもっと山の幸を堪能したいのに。
食事をとったら温泉です。旅館なので当然浴衣に着替えたのですが、ここで全部持って行ってくれたのがなぎちゃんです。
「ゆ、浴衣が人を着ている・・・?」
先にリリースしたメルマガでもベルちゃんが言ってますが、旅館にある浴衣はワンサイズのみ!うわーーー、何で誰もあの姿を撮ってなかったんだろうか!悔やまれます...。でもちょっとあの浴衣は大きかったよね。階段で裾を踏んで転ばないか、みんなで心配したりするのでした。
温泉のお湯は...、まあまあ普通でした。夜の間何回か入りに行ったのですが、宿泊客の量にしては入浴してくる人も少なくてゆっくり入れたのは良かったかなと思いました。露天風呂もあったのですが、この日は風が強かったので飛んできた葉っぱやら何やらで湯船が凄いことになってたのでさすがにパスしました。残念...。
お風呂から上がってみんなでお酒を一杯。なぜかフロントの売店で、箱根なのに湘南の地ビールを売ってたのでまずそれを飲み、なんか足りないねとか話しながら自販機で買った追加のお酒を入れたりしてました。この時酔っ払って適当に言った「ツイッターに保存」という言葉でみんなが爆笑していましたが、笑わせるつもりじゃないところで妙にウケてしまったのが悔しかったので、残っていたビールをグビリ。
(酒の肴のロッテパイの実からxaiちゃんが召還した顔)

ふらふらと布団に移動したベルちゃんがそのまま起き上がることがなくなってしまったので、みんなもう寝ることにし、自分は部屋に戻りもうひと風呂浴びて、箱根にまで来て深夜けいおんを見たりしておりましたが、さすがに疲れていたのでテレビを消した直後朝までの短く深いスイミンへ...。
5月26日、
たぶん寝てたのは4時間くらい。せっかくだから早起きして朝風呂にも入り朝食。朝食でもストイックなまでにお魚を持ってくる配膳係りの人。さすがにもうあきらめ気味なベルちゃんと、食べないならとそいつを頂く自分。
外はいい天気。でも実は前日の夜短時間だったけど土砂降りの雨が。どうも旅館に戻ってから天気が悪くなってきてきていたらしく、この2日間我々が外にいるときだけは奇跡的にも晴れていたみたい。雨の多い時期だっただけに本当にラッキーでした。前日大涌谷にいた時間帯に降られてたら悲惨なことになっていたことでしょう。
旅館を離れふもとの箱根湯本を散策。日も上がってくるとちょっと暑いくらい。大涌谷はあんなに寒かったのに...と、その寒さが少し恋しくもなるくらいの気候でした。



なぜか箱根はどこに行ってもエヴァ、エヴァ、エヴァ...。行く先々のお土産屋でエヴァ関連のものが売られてました。アニメに乗っかってメイクマネーですね。どんどんやりましょう!

散策中に色々なお土産屋を回りましたが、やはり箱根寄木細工はダントツで素晴らしかったです!飽きることのない木目とひたすらに繰り返されるパターンは正真正銘のミニマリズム!日本のトラディショナルなミニマルも本当に美しいですね。ですが本気の寄木細工は結構高価で簡単に手が出せるものではありませんでした。いつか必ずあのミニマルの良いヤツを...。 仕方がないので、その寄木細工の端切れで作られたしおりを数枚購入しました。

ほかの3人はなぜか梅干屋に夢中。箱根には、これもなぜかわからないけど、梅干を売るお店が結構あります。やはり箱根が宿場町だったことから、保存食的に梅干を作って売るお店が多かったからなのかと思いますが、立ち寄ったそのお店も結構ビンテージな梅干を売っていました。値段もスゴかったけど、その色もスゴかった...。
ここで本領発揮はxaiちゃん。箱根湯本にはなぜかアンティークショップもあって、フラリとそのお店に入って箱根とは何の関係もない普通に可愛いカップを買っていました。箱根でなければ何にも不思議はない光景だったんだけどね。お店に置いてあった古いマイセンは独特な雰囲気で良かったです。とても簡単に買える値段ではなかったですけど...。
さて、その日の午後から予定もある人もいたので、箱根もお昼にはお別れです。そういう自分も結構な強行スケジュールで来ていたので箱根から戻ったその日は仕事でした。後で考えたら箱根には24時間も滞在できてなかったんですよね。帰りもロマンスカーに乗って帰りますが、乗り心地は良いけどあまりロマンスではない30000形EXEでした。うむむ。ちなみに行きは10000形HiSEですね。こっちは乗り心地はイマイチだけどロマンス感はバッチリです。
帰りの車内で食べるために箱根湯本で買ったお弁当のびっくりするくらいのマズさにグッタリしつつ、そしてうとうとしつつ...、新宿に着いて解散です。
今回のbinariaの箱根旅行はあわただしく、また短い時間でのものでしたが、奇跡的に雨にも降られず天候に恵まれてなかなか充実した旅行になりました。この旅行で得られた何かしらの出来事は、今後binariaやそれぞれの作品の中に反映されていくかと思います。
また先日のUST抽選会において、今回の箱根旅行で買ったお土産に当選されたみなさんおめでとうございます。無事に当選したものがお手元に届く事を心から願っております。
(写真:主にxaiちゃん、ところどころ永尾)